GⅠ「第28回寬仁親王牌」(10月11~14日・前橋)の出場権、シード権を懸けた「第66回全日本プロ選手権自転車競技大会」が27日、松山競輪場で行われた。1㌔タイムトライアルは南潤(21=和歌山)が連覇、スプリントは横山尚則(27=茨城)が初制覇、ケイリンは山田英明(36=佐賀)が初優勝を飾った。なお南、横山、山田の3人は寬仁親王牌初日の日本競輪選手会理事長杯のシード権利を獲得した。
スプリントの横山は1/2決勝で中川、決勝では金子とV経験豊富な実力者を相手に堂々の走りで勝利。ゴール後は喜びを爆発させ「競輪人生で一番うれしいです。予選のタイムは物足りなかったが0・2秒ぐらいだったので巻き返せると思っていました。練習の成果が出ました」と会心の表情。「ほんと理事長杯に出ていいんですかね。競輪の成績が良くなかったので、競輪の走りにつなげられるように」と最後は真剣な面持ちで気合を込めていた。
1㌔タイムトライアルは南が連覇。「トップスピードに乗せてあとは我慢と。地足がないし今年は自信がなかった」と全力を出し切り疲れ切った表情だが、これで寬仁親王牌は2年続けて理事長杯からのスタート。ケイリンは山田が最終2角からまくってV。「しっかり組み立てを考えて走りました。ヨコの動きがない分、安心して踏めました」と冷静に振り返った。
▽1㌔タイムトライアル ①南潤(和歌山)1分03秒380②渡辺一成(福島)1分03秒679③蕗沢鴻太郎(群馬)1分04秒666
▽チームスプリント ①北日本(坂本貴史、佐藤博紀、新山響平)1分13秒859②中部地区③四国地区
▽スプリント ①横山尚則(茨城)②金子貴志(愛知)③中川誠一郎(熊本)
▽ケイリン ①山田英明(佐賀)まくり=10秒726②松谷秀幸(神奈川)③根田空史(千葉)④古性優作(大阪)⑤鈴木竜士(茨城)⑥木暮安由(群馬)⑦宿口陽一(埼玉)